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ノラソラノート

 

第6回ノラソラ@莇平レポート

平成30年11月19日(月)

 

 

ノラソラ保育士 高橋

 

 

天高く、山の景色も彩づく秋晴れのなか、6回目となるノラソラを開催しました。

 

フィールドとなったのは、収穫後の田んぼ。集まったのは元気で逞しい小学生のこどもスタッフから、0歳のよちよち参加者までさまざまな年齢の混ざり合った子どもたちとそのお母さんたち。スタッフと合わせても20名を超える大人数が、みんなで思い思いに、のびのびと秋の時間をからだじゅういっぱいに味わいました。

この“思い思いにのびのびと”というのが、ノラソラらしさを一番に感じるところです。

ノラソラでは、自然のなかで過ごすために、この場所でどんな遊びができるかな?と考えて、いろいろとコーナーも用意します。例えば、市内を中心に活動されている“森のおくりもの”さんが製作した木のぬくもりを感じるおもちゃ。絵本やその時期に採集できる植物や木の実を活かしたあそび細工など。

 

ただ、それはあくまで遊びのひとつの素材であって、やるもやらないもその子の気持ち次第。どんな風に過ごしてもいい、というのが私たちの大切にしたい共通の想いです。

 

それは、“こうであったほうがいい”という大人の考える枠組みに子ども達を当てはめるのではなく、子ども達が、自分の好奇心の赴くままに、自分で考えて遊んだり、ちょっと休んだり、そういう“余白”を大切にしたいから。

そのために、ノラソラが始まる前に「ここでは、こども達が”先生“です。」と伝えています。これはお母さんたちや私たちスタッフが、無意識にもってしまう”大人として“という意識をふっとゆるめて、こどもたちのように素直に自然とふれあうことを楽しんでもらえたらという願いもこめられています。

 

 

今回のノラソラを終えて、子ども達の持っている遊びのチカラは私たちの想像を超えているなと感じました。正直にいえば「田んぼで、3時間も過ごすなんて飽きてしまうんじゃないかな」と考えてあれやこれや不安になっていた気持ちもどこかにありました。ただ、蓋をあけてみれば、そのとき、その場にあるもので、十分にこども達は遊びをみつけることができていました。

かえって大人が“想定”していたものよりも、カエルを捕まえたり、もみ殻に触ってみたり、葛のつるをひっぱって、綱引きのようになったり、田んぼの畦で紙飛行機を飛ばしたり…そのとき偶然生まれた遊びにぐんぐん子ども達が引き寄せられているのに、驚きさえ感じます。

 

 

それを可能にしているのは、年齢の違う子たち、大人たちが混ざり合って、お互いに刺激を与えあっていること。小さい子は、年長の子のしていることを目を輝かせていて、大きい子は、小さい子の手を引いてくれたり、抱っこしてくれたり、そっと支えてくれる。

そして、、お母さんたちも、いつの間にか、こどもを見ていなきゃ、ではなくて子ども達の目線になって自分も思い切り遊んでいたり・・・

“みんなで共に育ちあう”これからもノラソラで目指していきたい姿がそこに見えた気がしています。

 

 

私自身、まだハイハイもしない我が子が、自分ではないたくさんの手に抱っこされている姿をみたとき、なんだかふっといつもどこか張りつめているものがゆるむような心地よさがありました。そっか、こういう空気のなかで、育ってほしいんだ。自然が豊かだとか、そういう地理的な環境だけでなく、沢山の温かいまなざしに見守られている安心感を、ノラソラではたくさんのお母さん、お父さんたちに届けたい。

遊びつかれたその後に、みんなで輪を囲んで味わった、やさしい味わいの味噌汁や、ほくほくのもみがらの焼きいも。自然のなかでいただく自然の恵みが、いつか子ども達のこころの中に想いでのひとかけらとして残ってくれたらいいな、と思います。


まだまだ課題もありますが、一歩一歩、ノラソラとしても成長を感じています。ぜひこれからの活動でより多くの方とつながりを持っていきたいですね。

越後妻有 森のようちえん ノラソラって?

新潟県十日町市と津南町にまたがる越後妻有地域の色々な場所をベースにしながら自然フィールドで親子が遊び、地域の力で親と子、そしてそこに関わる全ての人が共に育ち合う子育て支援活動です。

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主催:未来プロジェクト

〒948-0083 十日町市本町1丁目下285-1

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